コレラ(Cholera)とは、コレラ菌(*Vibrio cholerae*)によって引き起こされる感染症で、主に激しい下痢と脱水症状を特徴とします。 水や食べ物を介して感染し、特に衛生状態の悪い地域で流行しやすい病気です。 【1】原因 * 病原体:*Vibrio cholerae*(コレラ菌) * 感染経路: * 汚染された飲み水や食べ物(特に生の魚介類) * 感染者の便で汚染された水や手指を介した接触
【2】主な症状 * 激しい水のような下痢(「米のとぎ汁様便」と呼ばれる) * 嘔吐 * 急速な脱水症状(口の渇き、皮膚の弾力低下、低血圧)
* 重症化すると: * ショック状態 * 意識障害 * 死亡することもある(特に適切な治療を受けられない場合)
※潜伏期間は数時間〜5日程度。 【3】治療 * 最も重要なのは水分補給 * 経口補水液(ORS:oral rehydration salts) * 重症例では点滴による補液が必要
* 抗生物質(重症例などに使用): * テトラサイクリン系、マクロライド系など 【4】予防 * 安全な水と衛生的な食事 * 水道水を煮沸する * 手洗いの徹底 * 生の魚介類・加熱不十分な食品を避ける
* ワクチン: * 経口コレラワクチンがあり、一部の国や地域で推奨されています 【5】日本におけるコレラ * 日本では非常にまれ(輸入感染症として扱われる) * 「指定感染症」として、医師による届け出が義務づけられています * 江戸時代~明治時代にかけて大流行した歴史があります
【6】世界の現状 * 発展途上国を中心に現在も流行が続いており、紛争地や自然災害後の衛生悪化地域で特に注意が必要です。 * WHOは「コレラ撲滅」を目標にしています。 まとめ > コレラとは、コレラ菌による感染性の下痢症で、急速な脱水によって命を落とす危険のある疾患です。 > 清潔な水と食事、正しい衛生管理が最も重要な予防策となります。
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