Apache Flink は、一言でいうと
**「大量のデータを“流れながら”リアルタイム処理するための分散処理基盤」**です。
特に強いのは「ストリーム処理」です。
Kafkaなどから流れてくるイベントを、ほぼリアルタイムで処理できます。
できることを整理すると:
リアルタイム集計
代表例です。
例えば:
秒ごとのアクセス数
リアルタイム売上
センサーデータ監視
株価分析
など。
Kafka → Flink → DB / Dashboard
みたいな構成が多いです。
イベント処理
単なる集計だけでなく、
「イベントの流れ」を扱えます。
例えば:
ログイン後5分以内の購入検知
不正アクセスパターン検知
一定条件連続発生アラート
など。
「時系列の条件判定」がかなり得意です。
ウィンドウ処理
ストリームは終わりがないので、
「どの範囲で集計するか」が必要です。
Flinkは:
例:
「直近10分の平均CPU使用率」
遅延データ処理
これがFlinkの強みの1つです。
現実ではネットワーク遅延で、
古いイベントが後から来ます。
Flinkは:
という仕組みで、
「本来の発生時刻ベース」で処理できます。
つまり、
到着順ではなく“起きた順”に近い形で扱える。
状態管理(Stateful Processing)
Flinkは内部に状態を持てます。
例えば:
ユーザーごとの累積金額
セッション情報
過去N回のアクセス
など。
しかも分散環境で安全に管理できます。
Exactly Once 処理
かなり重要です。
障害時でも、
「二重処理しない」
「途中で失われない」
を目指せます。
チェックポイント機能で復旧します。
バッチ処理
元はストリーム特化でしたが、
今はバッチも可能です。
ただし思想としては:
「バッチ = 有限ストリーム」
に近いです。
SQL処理
Flink SQL がかなり強力です。
例えば:
SELECT user_id, COUNT(*)FROM access_streamGROUP BY user_id;
みたいに書けます。
リアルタイム処理なのにSQLで書ける。
ML・AI前処理
最近かなり増えています。
リアルタイム特徴量生成
推論前処理
IoTデータ整形
異常検知前処理
など。
他システムとの連携
強みの1つです。
接続先例:
Kafka
S3
Elasticsearch
Cassandra
JDBC
Iceberg
Delta Lake
など。
データパイプラインの中核になりやすい。
Sparkとの違い(ざっくり)
昔は:
Spark → バッチ寄り
Flink → ストリーム特化
でした。
今は両者かなり近づいていますが、
リアルタイム性・低遅延・イベント時間処理では、
Flinkが強い場面が多いです。
向いている用途
特に相性が良いのは:
金融取引監視
不正検知
IoT
ログ解析
レコメンド
広告配信
リアルタイム分析
など。
一言でまとめると
Flinkは、
「止まらず流れ続けるデータを、分散環境でリアルタイム処理するためのエンジン」
です。
特に、
「イベントの時間」を真面目に扱える点と、
「状態管理」が非常に強いのが特徴です。