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    2026年01月10日

    オイルショックなどトイレットペーパーの買い占めがおきますが、トイレットペーパー価格が上昇しないのはなぜ?

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    質問

    オイルショックなどトイレットペーパーの買い占めがおきますが、トイレットペーパー価格が上昇しないのはなぜ?


    解答

    結論から言うと、トイレットペーパーは「需要が一時的に急増しても、価格が上がりにくい構造」を持つ商品だからです。
    オイルショックやコロナ禍のような非常時でも価格が比較的安定する理由は、心理ではなく産業構造と経済合理性にあります。


    1. 原価構造が「石油」とほぼ無関係

    よくある誤解ですが、

    • トイレットペーパーの主原料:パルプ(木材)

    • 石油由来なのは:包装フィルム・輸送燃料の一部

    つまり、原油価格が上がっても原価全体への影響は限定的です。
    オイルショック時に買い占めが起きたのは「デマ+連想(紙=石油?)」が原因で、実体経済とはズレていました。


    2. 国内生産・国内消費で完結している

    トイレットペーパーは:

    • 重くてかさばる

    • 輸送コストが高い

    • 保存が効く

    このため日本ではほぼ完全な国内生産・国内消費型商品です。

    結果として:

    • 為替変動の影響が小さい

    • 国際価格高騰の影響を受けにくい

    • 供給が突然止まるリスクが低い

    → パニックは起きても、物理的な不足が起きにくい


    3. 需要は「一時的に前倒しされるだけ」

    買い占め時に何が起きているかというと:

    • 人は通常より多く買う

    • しかし使う量自体は変わらない

    • 数週間〜数か月後は「買わなくなる」

    これは経済学でいう
    需要の増加ではなく、需要の時間移動です。

    企業側から見ると:

    • 値上げしても長期的な売上は増えない

    • むしろ反動減が来る

    価格を上げる合理性がない


    4. 価格弾力性が極端に低い必需品

    トイレットペーパーは:

    • 代替がほぼない

    • 使用量を大きく減らせない

    • 生活必需品の象徴

    このため、もし値上げすると:

    • 生活直撃感が強い

    • クレーム・炎上・行政介入リスクが高い

    • ブランドイメージが致命的に傷つく

    企業は短期利益より
    **「価格を上げないことによる信頼維持」**を選びます。


    5. 小売主導で価格が抑え込まれる

    日本では特に:

    • スーパー・ドラッグストアの価格競争が激しい

    • トイレットペーパーは「集客商品(目玉商品)」

    小売側は:

    • 値上げを嫌う

    • 利益を削ってでも価格を維持する

    結果として、メーカーが上げたくても上げにくい構造があります。


    6. 「供給調整」で対応できる数少ない商品

    トイレットペーパーは:

    • 生産ラインが24時間稼働可能

    • 設備投資なしで増産しやすい

    • 品質差が小さく、切り替えが容易

    つまり、
    価格調整ではなく「量」で対応できる商品です。


    まとめ(本質)

    トイレットペーパー価格が上がらない理由を一文で言うと:

    「パニックは心理現象だが、価格は構造で決まる」

    • 原価が安定している

    • 国内完結型

    • 需要は前倒しにすぎない

    • 値上げの社会的コストが高すぎる

    この4点がそろっているため、
    買い占めは起きても、価格は上がらないのです。






     



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    posted by モニー at 10:00| Comment(0) | 社会問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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