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    2025年11月11日

    赤い旅団とは

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    質問

    赤い旅団とはなに?


    解答

    「赤い旅団(あかいりょだん, Brigate Rosse / Red Brigades)」とは、 1970年代のイタリアで活動した極左武装組織(テロ組織)です。
    社会主義革命を目指して武力闘争を行い、国家・資本主義・NATOに対して反乱を起こそうとしたグループでした。
    特に 1978年のアルド・モーロ元首相誘拐・殺害事件 で世界的に知られています。


    1. 概要

    項目内容
    結成年1970年ごろ
    活動地域イタリア全土(特に北部:ミラノ、トリノ、ローマ)
    主義マルクス・レーニン主義、毛沢東主義
    目的イタリア国家の打倒、労働者による革命政権の樹立
    主な手段テロ・誘拐・爆破・暗殺・企業幹部の拉致


    2. 設立の背景

    1970年代のイタリアは「鉛の時代(Anni di piombo)」と呼ばれる混乱期でした。
    * 左右の過激派が頻繁にテロや暴動を起こした
    * 政治汚職・失業・貧富の格差が拡大
    * 警察と学生・労働者の衝突が続発

    その中で、「労働者階級が国家権力を倒すべき」と考えた極左学生グループが、 北部の工業都市(特にトリノのFIAT工場)を拠点に地下組織「赤い旅団」を結成しました。


    3. 活動内容

    赤い旅団は、当初は「プロパガンダ的暴力」から始めました。
    しかし次第に過激化していきます。


    初期(1970〜1974年)

    * 工場でのストライキ支援、ビラ配布
    * 企業幹部の一時的な拉致(宣伝目的)

    中期(1974〜1978年)

    * 爆破・銃撃事件が多発
    * 企業・政府関係者の誘拐・殺害
    * 軍・警察・裁判所を「ファシズムの手先」と見なし攻撃

    代表的事件:アルド・モーロ誘拐・殺害(1978年)

    * 元首相でキリスト教民主党の重鎮 アルド・モーロ を拉致
    * 55日間監禁ののち射殺、ローマ市内で遺体が発見
    * 政府が要求(囚人交換)を拒否したため殺害に至る

    この事件でイタリア国民の怒りが爆発し、 「国家の敵」として赤い旅団は一気に孤立します。


    4. 弾圧と衰退

    * 1979年以降、警察と情報機関による大規模な取締り
    * 幹部が次々に逮捕・内部崩壊
    * 1980年代には小規模グループ化し、影響力を失う
    * 2000年代初頭まで散発的なテロを起こすも、ほぼ壊滅

    5. 思想的特徴

    赤い旅団の主張は、マルクス=レーニン主義を基礎にした極端な革命理論でした。
    要素内容
    階級闘争国家・資本・警察を「支配階級の暴力装置」と見なす
    暴力革命選挙や平和運動を否定し、「武力による直接行動」を正当化
    反帝国主義アメリカとNATOを敵視
    組織構造細胞単位の地下ネットワーク、厳格な秘密主義


    6. 歴史的意義・評価

    観点内容
    政治的影響イタリア政府は治安強化・警察権限の拡大を進めた
    社会的影響左派運動全体が「テロと同一視」され、弱体化
    思想的評価革命思想が暴力に堕した典型例として批判される
    哲学的視点「理想の正義」が暴力によって自己矛盾に陥る事例


    7. 要約

    > 赤い旅団とは、
    > 1970年代のイタリアで武力による社会主義革命を企てた極左テロ組織である。
    > 彼らは国家・資本・NATOを敵視し、誘拐や暗殺を繰り返したが、
    > アルド・モーロ事件を境に国民的支持を完全に失い、壊滅した。




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    posted by モニー at 11:00| Comment(0) | 西洋史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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