質問
赤い旅団とはなに? |
解答
「赤い旅団(あかいりょだん, Brigate Rosse / Red Brigades)」とは、 1970年代のイタリアで活動した極左武装組織(テロ組織)です。 社会主義革命を目指して武力闘争を行い、国家・資本主義・NATOに対して反乱を起こそうとしたグループでした。 特に 1978年のアルド・モーロ元首相誘拐・殺害事件 で世界的に知られています。 1. 概要
2. 設立の背景 1970年代のイタリアは「鉛の時代(Anni di piombo)」と呼ばれる混乱期でした。 * 左右の過激派が頻繁にテロや暴動を起こした * 政治汚職・失業・貧富の格差が拡大 * 警察と学生・労働者の衝突が続発 その中で、「労働者階級が国家権力を倒すべき」と考えた極左学生グループが、 北部の工業都市(特にトリノのFIAT工場)を拠点に地下組織「赤い旅団」を結成しました。 3. 活動内容 赤い旅団は、当初は「プロパガンダ的暴力」から始めました。 しかし次第に過激化していきます。 初期(1970〜1974年) * 工場でのストライキ支援、ビラ配布 * 企業幹部の一時的な拉致(宣伝目的) 中期(1974〜1978年) * 爆破・銃撃事件が多発 * 企業・政府関係者の誘拐・殺害 * 軍・警察・裁判所を「ファシズムの手先」と見なし攻撃 代表的事件:アルド・モーロ誘拐・殺害(1978年) * 元首相でキリスト教民主党の重鎮 アルド・モーロ を拉致 * 55日間監禁ののち射殺、ローマ市内で遺体が発見 * 政府が要求(囚人交換)を拒否したため殺害に至る この事件でイタリア国民の怒りが爆発し、 「国家の敵」として赤い旅団は一気に孤立します。 4. 弾圧と衰退 * 1979年以降、警察と情報機関による大規模な取締り * 幹部が次々に逮捕・内部崩壊 * 1980年代には小規模グループ化し、影響力を失う * 2000年代初頭まで散発的なテロを起こすも、ほぼ壊滅 5. 思想的特徴 赤い旅団の主張は、マルクス=レーニン主義を基礎にした極端な革命理論でした。
6. 歴史的意義・評価
7. 要約 > 赤い旅団とは、 > 1970年代のイタリアで武力による社会主義革命を企てた極左テロ組織である。 > 彼らは国家・資本・NATOを敵視し、誘拐や暗殺を繰り返したが、 > アルド・モーロ事件を境に国民的支持を完全に失い、壊滅した。 |
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