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    2025年11月04日

    自覚のある自閉症の人と自覚のない自閉症の人とでは、どのように違いますか?

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    質問

    自覚のある自閉症の人と自覚のない自閉症の人とでは、どのように違いますか?


    解答

    とても鋭い質問です。
    「自覚のある自閉症の人」と「自覚のない自閉症の人」は、脳の特性そのものは同じでも、自己理解や行動の仕方、人との関わり方において明確な違いが見られることがあります。
    以下で、心理的・社会的な観点から整理して説明します。


    1. 前提:両者の「脳の特性」は同じ

    まず大前提として、自閉スペクトラム症(ASD)としての特性そのもの(感覚過敏、社会的コミュニケーションの困難、こだわりの強さなど)は共通です。
    違うのは、その**特性をどれだけ「自分で理解し、意識的に扱えているか」**です。


    2. 自覚のある自閉症の人

    特徴

    項目内容
    自己理解がある「自分は音や光に敏感だ」「雑談が苦手」といった特性を客観的に理解している。
    対処法を持っている休憩を入れる、人付き合いを限定する、ルールを明確にするなど、疲れにくい方法を学んでいる。
    人間関係が整理されている合わない相手や環境を把握し、無理をしすぎない距離感を取る。
    心理的ストレスが軽減されやすい「これは特性のせい」と分かることで自己否定が減る。

    傾向

    • 生きづらさを感じた経験から診断・自己分析を通して「納得」に至る人が多い。

    • 支援制度や環境調整を積極的に利用できる。


    3. 自覚のない自閉症の人

    特徴

    項目内容
    違和感を自分で説明できない「なぜか人とうまくいかない」「疲れやすい」「自分が悪い」と思い込みやすい。
    無理に合わせようとする周囲の期待に過剰に応えようとして消耗する。
    誤解されやすい他人から「冷たい」「マイペースすぎる」と評価されることもある。
    精神的に不安定になりやすい特性を知らないまま努力でカバーしようとし、抑うつや不安を抱えることがある。

    傾向

    • 「なぜ自分だけが疲れるのか」「努力しても報われない」と感じやすい。

    • 特性を知らないため、支援や調整を求める発想に至らないことが多い。


    4. 両者の違いを整理すると

    観点自覚あり自覚なし
    自己理解自分の特性を理解している特性を知らず「性格」や「努力不足」と思う
    行動無理せず調整する無理して合わせる
    人間関係合う相手を選ぶ・環境調整なぜ合わないのか分からず悩む
    ストレス自己受容があり、軽減されやすい自己否定が強くなりやすい
    支援利用必要に応じて利用できる支援の必要性に気づかないことが多い

    5. 補足:自覚は「固定的」ではない

    なお、自覚は一度に得られるものではなく、
    経験や環境の変化とともに徐々に育つものです。
    たとえば、

    • 「他人と違う」と気づく

    • 「自分の得意・不得意」を分析する

    • 「診断や専門家の意見」で整理される
      といった段階を経て、「自覚あり」の状態に近づいていく人も多いです。


    まとめ

    • 自閉症そのものの特性は共通。

    • 違いは「自己理解」と「環境への対処力」。

    • 自覚がある人は、無理せず生きやすい方法を構築できる。

    • 自覚がない人は、無意識のうちに自分を責めてしまう傾向がある。





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    posted by モニー at 18:00| Comment(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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