
スーパーサーバとはなんですか |
**スーパーサーバ(Super Server)**とは、 複数のネットワークサービス(デーモン)を管理・制御する役割を持つサーバープログラムのことです。 特定のポートへの接続を監視し、リクエストが来た際にそのポートに対応するサーバープログラム(サービス)を起動する仕組みです。 これにより、必要なサービスだけを必要な時に立ち上げることができ、システムリソースの節約や効率化に貢献します。 ### スーパーサーバの例 最も代表的なスーパーサーバには、以下のものがあります: **inetd(Internet Service Daemon)**: 古くからUnix系システムで使用されているスーパーサーバです。 **xinetd(Extended Internet Service Daemon)**: inetdを拡張したもので、より詳細なアクセス制御やログ機能が追加されています。 ### スーパーサーバの仕組み スーパーサーバは、次のようにしてネットワークサービスを効率的に管理します: 1. **ポートの監視**: スーパーサーバは、あらかじめ指定されたポート(例えばFTPやHTTPなど)への接続要求を待機します。 2. **サービスの起動**: 指定ポートに接続要求があると、その要求に応じて対応するサービスを起動します。 例えば、21番ポートにFTPリクエストが来るとFTPサーバープログラムを立ち上げ、要求に応答します。 3. **リクエストの処理後に終了**: 接続が終了すると、サーバープログラムも終了します(多くの設定でオンデマンドで起動するように設定可能)。 4. **リソースの節約**: スーパーサーバは未使用のサービスを常時起動しないため、リソースの節約が可能です。 ### スーパーサーバの構成ファイル 各スーパーサーバには設定ファイルがあり、 サービスのリストと、どのポートにどのサービスを起動させるかのマッピングが記載されています。 ### スーパーサーバの利点 **リソースの効率的な使用**: 必要なサービスのみを起動するため、メモリやCPUの無駄遣いを抑えることができます。 **管理の簡素化**: サービスの一元管理が可能で、追加・削除の設定が簡単です。 **セキュリティ機能(xinetdの場合)**: アクセス制御や接続元のIPフィルタリング、ログ機能などが強化されており、セキュリティ面でのメリットもあります。 ### スーパーサーバの利用例 スーパーサーバは、以下のような軽量なネットワークサービスでよく利用されます: FTP(ファイル転送) Telnet(リモートシェル) POP3/IMAP(メール受信) 日時サーバ(daytime、timeサービス) ### まとめ スーパーサーバは、ネットワークサービスの効率的な起動と管理を行う仕組みで 必要な時だけ特定サービスを起動することでリソースの節約を図ります。 これにより、システム全体のパフォーマンス向上やリソースの有効活用が実現されます。 |
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